きらいになれないときは

日記とフィクション

ひたすらにあの日とあの日を思い出すことを繰り返して得られるものはなく忘れて思い出し忘れて思いながらそんなふうに日々は過ぎ気がつけば「もう大丈夫」と笑える日が来ます

平坦な線が揺れ目の前の世界が崩れそうになっても瞬きをすればきちんとピントは合ってゆききちんと元の世界に帰って来られるわけで

瞬きさえできないそんなことがあるのか声も出ず涙もないそして小さくカラカラと音を立てる片になるそんなことがあるのか

昇華するためにどんな言葉を紡ごうとしても気持ちはどんどん落ちて行くのはきっと間違った感覚ではないと思いたいのに楽になりたいと自分のためにこんなことをする自分が