きらいになれないときは

日記とフィクション

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「愛している」は、しまっておいて

// 陽の傾いた教室にはただひとりだけが残されていた。 校庭に見えるのは小さな豆粒と綺麗な星で、千奈美にとってその風景は毎日の生活だった。 毎朝セーラー服を着て、食パンを齧り、太腿に力を込めてペダルを押して、風で舞って散らかった前髪を整える日々…