きらいになれないときは

日記とフィクション

短歌まとめ4

・背を向けて斜めに天井見つめてる 早く眠ろう 早く眠ろう

・でも毛糸 結び直してもう夏で 言えないずっと春まで言えない

・店員の優しさ見えるam2:00 無言で3円増える会計

・「訴えます!」おふざけ訴訟 真夏の日 太陽相手の無茶苦茶勝負

・意味もなく手首に歯形をつけてみる今日は手首に歯形をつける日

・空っぽの胸にギュウっと綿つめて 明日からあなたの部屋に越そうか

・まだ今は自分で取れないこのピアス どろっと溶けて骨になります

・余分だけ集めてできたmy人生 my役を作って遊ぶルービックキューブ

・逸らさないで 視線の先を探してばかり 触れた指から凍りそうだから

・湯気が出るくらい光ったチビの手とおんなじかたちの紅葉の枯れ葉

・「いちごあめ、ショートケーキも嫌いでしょ」きらいを知られて好きになるぼく

・まだ君の涙を知らない ぷよぷよで君を泣かせて少し満足