きらいになれないときは

日記とフィクション

短歌まとめ2

・揺れる窓 見えたる雲は何色か 答えの前に目的の駅

名前のない色の雲を見つけた

・オレンジの時を待ってるあの川辺 あの永遠は二人が作った

オレンジの時、マジックアワーっていうらしい…

・昼休み 細く舞う糸たち回る 喫煙所では内緒の話

本当に社外秘の話をするなよ…!と思いつつ

・こう言った「きみをいつでも愛してる」抜けてしまった「どこでも」の文字

抜け漏れなく愛してね

・「春だね」と涙を溜めて笑い合う 顔の半分 マスクの2人

抗ヒスタミン剤が欠かせない

・バカみたい 涙をためてできた池 あなたがはしゃいで 泳ぐ夢見る

楽しそうだね

・もう少しあったらうれしい白米を 「ふたくち」と受け すぐくれる愛

ねぎしのしろたん定食の話です

・ブクブクと 音立て響く ワンルーム ドライアイスは冷たく熱い

Uber Eatsでアイス頼んだら入ってた

・「雪も見ず 春が来ていいはずがない」るるぶ眺めて口を噛む僕

わたしをスキーに連れてって

・指先についた絵の具を剥がす時 ひとつ増えてく私があるの

きっとね