2019-01-19 夜 電車が見たくて歩いた コンビニから漏れる光 後ろから聞こえる足音 大きな光 イヤホンをしてるから聴こえなくて ボンヤリ端っこに立ち止まって振り返る ぐるぐるに巻いたマフラーは暖かいけれど 頰はもうピンと張っている 袖をだらしなく伸ばして 踵を引きずるようにして歩く 好きなところへ向かう 電車が見えるところ 階段を登って欄干のすきま 振り返って上を見ても電車 昼も夜も誰も立ち止まらない 途中に喫茶店と小料理屋があるけど いつか友達と行ってみたいと思っている 暇だなあと店へ繰り出して、それから やることないなあと、あの場所に行く 今はひとり イヤホンから聴こえるのはあのときの歌